DiamondApricot 電話研究所・ストーカー概論

「ストーカー・山崎分類」

ストーカー分類

「ストーカー」の一般的定義に関しては、ヒステリックな被害者(団体)やマスコミにより、その中身について 一切 論じられることなく「ストーカー」という ひとつのキーワードに 被害傾向全体をくくられてしまっています。

よって、このことが「ストーキング」という準犯罪行為(後に犯罪行為そのもの)の内容・動機ですら 一般の方が理解しにくいものになっています。

ここでは「迷惑電話相談室」が受けた 73件のあきらかな国内ストーキング事例をもとに、自分自身がストーカーだったときの経験をふまえて、ストーカーについての分類を行います。

<全体構図・各タイプ>

タイプA:61%恋愛ストーカー(復讐ストーカー)

タイプB:2%妄想ストーカー

タイプC:32%タレントストーカー

タイプD:5%職業ストーカー

タイプA:恋愛・復讐ストーカー>

最も多いストーカータイプです。恋愛関係がもつれたり、会社や学校でのイジメ、不条理な解雇・いやがらせなどにより生じた「緊張状態」を発端とし、その報復・復讐の手段として イタズラ電話・住居への汚損・破壊などを行います。

(判別)

  • 行為そのものが 秩序的です
  • 計画性があり、かつ、行為に手加減がみられます
  • スクリーニング調査を行うと、かならず犯人像が浮かび上がります(緊張状態の存在)

(対策)

精神的あるいは気質的な問題(症状)が 犯人には ほとんど見られません。よって 第三者による 積極的な犯人への接触が可能です。

原因となる事象が判別しても、被害者自身は「自己の責任を頑強に否定する」傾向が極めて強く、被害者と犯人の 接触は好ましくありません。双方 感情的主張で心が満たされていますから、中道的な第三者を介在させて、粘り強い和解交渉によってのみ 解決に到ります。まちがっても どちらか一方を味方する調停者であってはなりません。万が一、このタイプの犯人が刑事事件として立件された場合、法廷では 周囲の者や検察官でも知らなかったような被害者自身の重過失が暴露され、被害者の損害は拡大する一方ですから 極力、公権利用は慎重に行ってください。

 

<タイプB:妄想ストーカー>

一番 有名なストーカータイプでありながら、もっとも少ないストーカータイプです。

犯人には 認知障害・気質的偏差・脳波の異常 のいずれかが 医師によるファーストインプレッションの段階で確認されます。年齢的な傾向は 妄想ストーカーに関して資料が少なすぎるため明確な分析はできませんが、精神科医によれば 男女を問わず30歳頃から 妄想分裂に起因したストーカーが散見されるという報告があります。

(判別)

  • 2〜3ヶ月かけて徐々にエスカレートし、突然 ストーキング行為そのものが消滅します
  • 無秩序で、手加減がありません
  • ストーキングにムラがあり 3日以上の休止期間が入ったりします

(対策)

相手は狂人ですから 素人による問題解決は困難です。警察に届け出ると共に、弁護士に相談しつつ、逃走経路の足取りを遮断しながら 逃げるしか方法はありません。なお、恋愛・復讐ストーカーと異なり、投薬治療により完治する可能性が高く、一度 指定病院に入院すれば、退院後の報復の可能性は おおむね低いと思われます。(※プライバシー保護の観点から 同一再犯率の公式資料が存在せず、精神科医の経験上の判断に頼りました)

また、妄想ストーカーは 被害者へのストーキングに到る前に、あらゆる行為によって 警察にマークされていることが多く、証拠資料の存在がきわめて有効ですから、音声・物証は 大切に取り扱ってください。さらに、被害者には あらゆる法的擁護措置が整備されつつありますから 積極的に活用することをお勧めします。

なお、あたりまえのことですが、恋愛・復讐ストーカーは知的な正当性を持っているため、この妄想ストーカーと混同して処理することだけは 絶対に避けねばなりません。そうした場合 致命的な被害の拡大に直結するからです。(むしろ恋愛・復讐ストーカーを入院させるなど、相手に心神耗弱による殺人特権を与えるにほかなりません)

タイプC:タレントストーカー>

妄想ストーカーと混同されやすいストーカータイプですが「流動的な妄想」と「確信的希望」が それぞれにおいて明確に分離されているという点で、両者は異なります。

タレントストーカーと言うと 有名人が被害者と思われがちですが、ここでのタレントの意味は「希少的存在」と解釈してください。したがって、オフィスやサークルなど 閉鎖的環境で 目立ち気味の人でもターゲットになります。

また 男女比率が 著しく偏った 職場・学校でも 同様です。

犯人の根底心理には 被害者への接近意欲に対しての 強力な「希望達成精神」が根づいており、哲学的にその希望・目的への イメージ(はんすう)を繰り返すことによって、より一層 希望達成への欲求と確信に近づきます。

なお この時期の犯人は 精神医学的にボーダーライン症例(偏執気質・てんかん気質)が表面化している場合が多いようです。

(判別)

  • ほとんどの犯人はストーキング開始段階で自分を名乗ります
  • 逆に言えば 明確に犯人が特定されている場合は、このタレントストーカータイプを疑ってください
  • 犯人からの要求が 単刀直入・明確すぎて 犯罪要件を構成しえない場合が多いです

(対策)

この段階での 犯人の行為は「生活スタイルへの干渉」や「論理的な口出し」「ファッションへの要求」など あたかも 犯人が被害者を独占したかのような 言動が目立ちます。被害者にとっては うっとうしいこと この上ないでしょうが、それが やがて 要求内容自体にエスカレートがみられるようになり、終盤になって はじめて 被害者が 恐怖感を持つレベルに達する、という経過をたどります。

後に 恋愛・復讐ストーカーに転じる可能性の強いストーカータイプでは ありますが、初期の段階で きっぱり「干渉しないで」と 犯人に伝えることができれば、エスカレートすることは ありません。

芸能人の場合は それもできませんから、セキュリティコーディネーターに依頼して ガードを固めれば ある程度 被害を最小限に抑えることができます。

また 職場の同僚やクラスメートの場合は、犯人が信頼している人(一目置いている人)に相談し、犯人・被害者 双方へのアドバイスを行ってもらえるよう努力してください。

なお、このタイプは 名前が判っているぶん、安易に犯人に強制力を持つ人に相談したり、警察に届けたりしがちですが、受理されにくいばかりか、そうすれば まちがいなく 恋愛・復讐ストーカーに転じますから、相応の覚悟が必要であることを忘れないでください。

タイプD:職業ストーカー>

いわゆる「パパラッチ」と呼ばれる 芸能スクープ集団がこれにあたります。また、借金の「取立屋」も同じく 職業ストーカーと考えていいでしょう。

もっともメッセージ性・目的 共に明確な職業であり、ストーキングされる側に 同等の要因が存在します。

(判別)

  • 被害者自身が 理由を もっともよく理解しています
  • ストーキングの結果が 被害者自身および社会的に反映されます

(対策)

芸能人であれば、セキュリティコーディネーターに依頼し、その対策としますが 私の経験上 コーディネーターのアドバイスを守る芸能人は少なく、騒ぎになってから あわてて泣き付いてくる プロダクションやマネージャーが多いように感じます。予防措置がもっとも重要であり、周囲の人も 積極的に 注意を喚起する姿勢が大事です。

なお「取立屋」に関しては 著作権の関係上、こちらで方策を公開することはできません。(三才ブックス・借金の本「現代、取立屋ノウハウ」参照)

性犯罪者の取り扱い

ワイセツ目的の侵入者や 通り魔要素を持った性犯罪者をストーカーに分類することはできません。

ストーカーは「ストーキング(まとわりつく)」によって 目的が達成されるのに対し、性犯罪者は 性行為に到らなければ その目的が完了することはありえないからです。

また、その精神構造・動機にいたっても これまで述べたストーカーの一貫性に反し、性欲に起因する性犯罪者は どのカテゴリーに対しても まったく共通性がありません。

よって後をつけたり・身辺調査をする行為自体は 外見上「ストーカー」と同じに見えますが、最終的な実力行使を念頭においているという点で まったく異なり、どのような論点からも性犯罪者とストーカーを同一視することは不可能です。(もちろん対策も まったく異なります)

しかるに 性犯罪に達した場合は 親告罪では あるけれども、刑法犯として訴追できますが、ストーキングに関しては せいぜい軽犯罪程度の扱いとなる場合が多く、婦女暴行や強制猥褻とは 警察署や検察でも 取り扱いが異なるわけです。

したがって 性犯罪者はストーカーでは ありません。もちろん ストーカーは性犯罪者ではありません。なお恋愛・復讐ストーカーが「復讐」の果てに 婦女暴行・強制猥褻に行き着く可能性は 考えられますが、それでも「暴行によって復讐をなす(加害先行)」という基本概念であるため、「性欲を満たす(自己利益先行)」の性犯罪者とは異なります。

これが 性犯罪者を ストーカーに分類することができない、大きな理由の ひとつです。

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