わたしたちについて
ストーカー専門と自称する学者や作家の方はたくさんいます。
書籍もたくさんあります。
けれども、彼らのクチから、ストーカーに関する「統計(パーセンテージ)」が出てきたことは ほとんどありません。
せいぜい既存の犯罪にこじつけて、それらを分類した程度です。
このことに疑問を感じる方はいないのでしょうか?
ストーカー問題相談室に寄せられるメール相談の、65.2%は男性からの被害相談です。女性からは34.8%です。
つまり男性の被害者が圧倒的に多いのです。
でも世間では「女性が被害者」というイメージです。
もうひとつ。
ストーカー問題相談室に寄せられる相談の、42%は被害者からの相談です。「なんとかしてくれないか」。
しかし、それを上回る 44%は加害者・つまりストーカーからの「どうすればやめられるんだ」という相談です。
ストーカー自身も悩み・苦しんでいるのです。
世間で言うような「闇から笑う・反省など微塵もないストーカー」というイメージは 私共にはありません。
この日本には 世間で言うところの「ストーカー」という人物は、ほとんど存在しません。
しかし、一方で「現在、ストーカー状態である」という人は
たくさんいます。
この微妙な違いが 理解されていません。
もともとストーカーという人は ほとんどいないのです。
むしろ、きっかけと・タイミングが合えば、どんな人でも、ストーカー状態に陥る。このことを最も警戒すべき。
これが社会では理解されていないように私共は感じています。
私共は この現実を 最重要視しています。
ストーカー問題相談室は、ストーカーを悪とは断定していません。
ストーカーを根絶するのではなく、ストーカー問題を根絶することが当相談室としての目標であり、そのためには原因を突き止め・原因を根絶しなければならないという立場です。
けっして ストーカーを退治したり・撃退する組織ではありません。
また、私共は 被害者に対し、事件が終わった「その後」を優先し、考えて、いまの決断を提案します。
被害者は、事件の最中よりも、むしろ「その後」のほうに、ストレスがかかります。
一度 味わった苦痛は、なかなか忘れられるものではありません。
私共は、この現実を踏まえて、あくまで いくつかの選択肢を、あなたのために考えることしかできません。
しかし、できるだけの情報をあなたに与え、あなた自身が判断できるようになるための力を貸すことはできます。
もし、私共の力が必要なときは、おっしゃってください。
ストーカー問題相談室は、ストーカー問題から ストーカーと被害者・双方を救うことを目指した組織です。
ストーカー問題相談室の系譜
1995年1月・「ダイアモンドアプリコット迷惑電話相談室」の名称で、企業内のボランティアとして発足しました。
おもに迷惑電話・イタズラ電話に苦しむ方へ、これらの撃退アドバイスを開始したことに、組織としての源流を持ちます。
迷惑電話相談室は1998年9月に解散するまでの3年9ヶ月の間に600件以上の電話相談・301件の直接相談・60件の現場出動・44件の直接解決を行いました。
相談内容が「迷惑電話」から「ストーカー問題」に広がったことなどや、場当たり的な対策活動では
増加するストーカー問題に追いつけなくなることが当初より明らかであったことなどから、1998年10月・外部の人材・有識者を中心とした非営利ボランティア組織「ストーカー問題審議委員会」が発足し、より実情に見合った学術的な統計がとられるようになりました。
2006年8月より、「ストーカー問題相談室」として再編成し、委員会によって整理された統計を用いた相談受付チームとなりました。
組織発足以来、平成17年6月現在、累計約2900件の相談受付・約900人のストーカー・統計データを保有しています。
無償の原則
ストーカー問題相談室は、ボランティア組織です。
被害者・ストーカー のどちらであっても、ご相談においては一切の報酬をいただきません。
特段の理由がなければ、お名前も ご住所も おうかがいいたしません。
もとより、「ストーカー問題」は、報酬を受けて行うビジネスとしては成立しにくいものです。
なお文書作成・証拠保全を希望されたときにおいては所定の費用をいただきます。
活動財源
ストーカー問題相談室は、寄付金と、ボランティア・それぞれのポケットマネーが活動財源です。
相談員について
ご相談に応じるスタッフは なんらかのかたちで ストーカー問題に直面した経験のある、普通の社会人です。
医師でも専門のカウンセラーでもありませんので、できるだけの努力を重ねても、誠意だけしか差し上げられないかもしれません。
その際は、どうぞお許しください。
当相談室の責任者は ダイアモンドアプリコット電話研究所・所長 山崎晴可 です。
賠償請求放棄の原則
ストーカー問題相談室は、ご相談いただいている方の要請により現地調査や鑑定を行うことがありますが、その際に「相談室の関与によって被害が停止した場合は、被害者は、被疑者(被害者)に対する
本件民事的・刑事的訴追のいかなる権利も放棄する」と記載された契約書を交わします。
これは ストーカー問題相談室によって、事案が解決した場合における、両者に対する拘束条項です。
ストーカー問題相談室は、どちらか一方の行為に荷担する組織ではないため訴訟協力を行いません。
「問題が解決すれば それだけでいい。賠償は請求しない」
という方に適した団体です。
ストーカー問題相談室が あなたのためにできること
ストーカー問題相談室は、専門家として、あなたのとるべき選択肢を 考えます。
その選択肢の中から、どうするかは、あなたと私共で一緒に考えましょう。
私共ができることは、
1.あなたの相談を聞くこと
2.あなたの相談が事実であるか確かめること
3.あなたにふりかかった出来事の証人・助言者になること
以上、3つです。
もちろん、生活指導など 細かなアドバイスは、当然として行いますが、それ以上に、これから先 どうするべきかを考え、あなたに提案することが 私共の役目です。
相談のまえに
ストーカー問題相談室に相談(指導・認定)を求める場合は、次の注意点があります。
- 同居人がいる場合、あなたがストーカー問題相談室に相談することについて、同居人が承諾していることが必要です。
(※ 同居人に知られたくない・同居人の承諾が得られないなどの場合は、その理由・経緯などを明記してください)
(※離れた家族・親族の同意という意味ではありません。あなたと同居している方の承諾が必要という意味です。)
- 相談・調査内容は、あなたの個人情報を削除したうえで、他の同様の被害者を救済する目的において、ケースとしての個別公開、あるいは統計・ケーススタディ・被害事例として、メディアにおいて使用することがあります。
ストーカー問題相談室では、個人のプライバシーを最大限・尊重し守ります。
相談の開始方法
あなたの意向を無視した指示・アドバイスを行うことはありません。
また、相談内容は たとえご家族であっても開示いたしません。
お気軽にご相談ください。
ご相談に際しては、整理番号の発行(専用フォームの返信)を受けてください。
こちらです ↓
整理番号発行フォーム
取材の対応について
取材の受付は、当相談室上部組織であるダイアモンドアプリコット電話研究所の取材様式に準じます。
くわしくはこちらに掲載しております。