【使用するCOMポート】
DAブラックホールで使用するTA/PHSを、このCOMポートで決定します。
コミュニケーション・ポートと呼ばれる、TAとPCをつなぐ インターフェースです。
数字で表されており、ひとつの番号にひとつの機器が割り当てられています。
【通信速度】
TAとPC間の通信を決定する項目。
通常は、PC側の通信速度に応じて TA/PHSが速度をあわせる「オートネゴシエーション」という機能が働きます。
しかし、通信速度があまりに速すぎると 通信自体はできても・内部処理が追いつかなかったり、逆に 通信速度が遅すぎると
PCへの処理伝達が渋滞してハングアップなどが起きたりします。
適度な速度に設定してください。
【使用TA】
DAブラックホールは、通信機器(TA/PHS)の深い部分の機能を使用するため、通信機器によって処理動作を変えます。ここで使用するTA/PHSを決めることで、
通信機器にあった動作が行われるようになります。
【呼設定】
電話回線は
まるで「生き物」のように、コンディション状態が変動します。いつも同じ回線環境であるとは限りません。
呼設定では、回線や交換機・自分のTAなどにおいて 不測の事態が発生して 応答がないとき、どこまで 応答を待つか、設定します。
・ひとつの解析〜 → 主に回線異常による未応答に対するタイムアップ時間
・相手未応答時〜 → 回線は正常だが 相手側(TAや交換機)が つながったまま応答しないとき、強制的に切断するまでのタイムアップ時間
【起動時・解析時 初期化ATコマンド】
起動時や 解析毎に実行したいATコマンドを入力する項目です。
その名のとおり 初期化用に使用するのが普通ですが、細かな動作設定を行いたい場合にも
ここにATコマンドを入力すれることで、必要な設定が行えます。
【切断】
DAブラックホールは、交換機に信号を送り・その切断時の値を解析します。
そのため、回線切断が 確実に行われないと、連続した解析作業は行えません。
ER信号で切断というのは
PC側のCOMポートのER線を閉塞することで、TAに「PCが終落とすことを宣言した」と解釈させる切断方法です。
普通はこの設定で運用します。
なお この機能は、TAがER線を監視していなければならず、それを起動時初期化ATコマンドによって TAに命令しておく必要があります。
※推奨初期化コマンドは TAにER線を監視する命令を含んでいます
ATコマンドで切断というのは
TAを「ATコマンド」によって 直接切断する方式です。
主に ER信号を認識しないTAに対して設定するものですが、そういったTAはほとんどなく、むしろ、次のような場合に使用します。
・ER線が切れているシリアルケーブル(ケーブル不良)
・ER線が 他の線と入れ違っているシリアルケーブル(メーカー供給でないものに多い)
・USB接続の場合における、ドライバの不良(ドライバのバグでER線を認識しない)