EW1200の電池交換

タブ付きニッケル水素電池の換装と本体加工

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EW1200の電池交換

 ナショナル・松下電工(当時)のオーラルケア用品の傑作「EW1200」(2003年3月発売)。
この製品は私の人生観を変えてくれたね。この製品のおかげで、私の口内寿命は10年以上延びたと確信している。
現行品は、EW-DJ40だけども、私の周囲ではEW1200からの買い替え需要はもっぱら上級機種のEW1250Pが多いらしい。より長時間使えるからだろうかね。
私もEW1250にしたクチだが、まだ EW1200も家族が使っていて、頑丈さの点でもの評価は高いようだ。
 ネットでは、バッテリーの出力が下がってきたが、なんとかして使い続けられないかとの意見もblog等でたまに見かける。
うちのも、内蔵ニッカド電池の寿命が近づいたらしく、極端に水の出力が下がってきたので電池交換を試みることにした。

注意 この記事は、家庭電気製品の改造を解説しています。市販電気製品の改造は、ケガ・感電・発熱・発火など生命・財産に関わる事故につながる可能性があります。
 電池駆動だとナメてかかってはいけません。ニカド電池の替わりにニッケル水素電池を用いることは非常に危険です。筆者はこの記事に起因するいかなる責任も負いません。すべて自己責任でおこなってください。


分解

製品を廃棄するときのお願い
EW1200取扱説明書p.17より引用
なんと分解方法が取扱説明書のp.17に記載されている。
「製品を廃棄するときのお願い」として、修理用の図ではないと但し書きされているが、しかしこの手順以外に分解方法はない。
ま、修理用なら、防水リング等の慎重な取扱が書かれるだろうなとは思う。
レバーをはずす
レバーをはずす
ネジは4ヶ所はずす
ネジは4ヶ所

標準の電池について

入っていたのは紙チューブ単三型ニカド充電池・タブつき
電池はニカド電池であることが記載されている。2P積層だが、電池高を測って「あいたたた」と思ったのが、単三47mmだったこと。(一般の単三は49.0~50.5mm)
ラジコン用とかで、あったね。この大きさ。
あまり見かけなくなったし、本体の充電圧を測ったところ、2.5V定電圧充電っぽかったので単三タイプのニッケル水素電池(49mm・タブ付き)を秋葉原の秋月電子通商さんで買ってきた。


秋月電子通商の店頭でも売られている
秋月電子通商の店頭でも売られている
タブ付きは短絡(ショート)防止のため小分けされている
タブ付きは短絡(ショート)防止のため小分けされている

注意
ニカド電池の替わりにニッケル水素電池を用いることは、たいへん危険で、慎重な判断が求められます。
ここでは電圧測定の結果と状況判断から、定電圧充電との予測を立てニッケル水素電池の使用も容認されると考えましたが、こういった判断を安易に行うと事故の原因になると思います。

電池の製作

短絡防止のため、かんたんに絶縁して、タブを半田付け
2P積層に加工。短絡防止のため、かんたんに絶縁して、タブを半田付け。
それでも、一度、短絡させてしまってえらく加熱した。この工程は、最も注意しなければならない。

注意
私は「あれ?タブがえらく熱くなってね? うわちゃ!あちち」ってなりました。
ほんとに火傷しますので、くれぐれも短絡(ショート)には気をつけてください。

ケースの加工

2mmのゆとりを作るために、ケース加工
ローターを使って、モーター側を電池端子の突起ぶんだけカット
2mmのゆとりを作るために、ケース加工。
ローターを使って、モーター側を電池端子の突起ぶんだけカット。

工具
ここでは切断面の品質と加工の安全性のためにローターを使いましたが、カッターやPカッターで切断できると思います。
ただ、けっこう堅い(いい材質)なので、ケガには注意してくださいね。また、まちがって本体を折らないように。

電池装着

製作した電池がすっぽり入った
普通の単三充電池も入る
製作した電池がすっぽり入った。
また、普通の単三充電池も入るので、端子を作れるのなら単三充電池でもいいかもしれない。

電池について
くどいようですが、元は紙チューブ単三タブ付きニカドなので、交換もタブ付きニカドのほうがいいと思います。
筆者は実験の意味合い(改造)で高容量のニッケル水素電池にしましたが、「修繕」であるならば、出荷時とできるだけ同じ部品を使うのが基本だと考えます。


おしまいに

修理が終わって使用中 改造後、出力もしっかり戻った。
まったく快適な使い心地だ。

さいわい充電地も加熱していない。
当初、もしダメならニカドにするしかないなと思っていたが、これなら使い続けられそう。
数年後、もしまたダメになったら、このページで追記する。

(2010/11/09・山崎はるか)



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