DAブラックホールシリーズをご愛用くださいまして、誠にありがとうございます。
日本時間2022年6月16日午前をもって、Microsoft Internet Explorer(以下IE) のサポートが終了しました。
古いバージョンのDAブラックホールはIEを間接的に使用しており、ライセンス認証とその保持、Webコンテンツの表示を行っているため、IEサポート終了の影響を受けます。
今回は、現時点におけるその典型的経過の例をおしらせします。
- IEのサポート終了とともに、Windows update 等が、IEに関係するOS内部の様々なプログラムや設定を変更します。
- DAブラックホール1.8の古いバージョンでは、VCS(バージョン管理システム version control system )が、その影響を最初に受けます。更新ボタンに表示されるバージョン情報が表示されなくなるなどの「予兆」が見られます。
- この状態になると、あたらしいバージョンがリリースされてもソフトウェアは反応しません。以降のソフトウェアの更新(アップデート)は行われなくなります。また、この状況になった時点で、ソフトウェアのアップデート機能は手動でも動作しません。
- IEの機能が変わることで、古いDAブラックホールではインストールID(旧プロダクトID)が正しく生成されなくなります。そうなったDAブラックホールは、ライセンス認証に かならず失敗します。
- ライセンス認証に失敗した DAブラックホールはサポート経由のライセンス認証という代替方法を提示することがあります。
- 経緯を知らないユーザーは、[はい]を押すことがあります。
- するとサポート経由のライセンス認証フォームがポップアップで開きます。
- しかし、フォームに必要事項を入力し[確認]を押しても、「インストールIDに誤りがあります」と表示され、先に進めません。
- 入力している「インストールID」が破損していることによるものですが、理由を知らないユーザーは この操作を何度も繰り返し、最終的に繰り返せる上限を超えてしまい、フォーム自体が使用できなくなります。(24時間後に回復します)
- DAブラックホールは使用できないままであり、こうなると、途方に暮れる方もおられるかもしれません。
- 今回示した例については、古いバージョンのDAブラックホールを使用し続けたことが原因です。
- ・「ソフトウェアの自動更新」を切っている
- ・PCがインターネットに接続されていない
- ・アップデートを指示するダイアログが表示されても無視している
- ・アップデートに管理者(Administrator)権限が必要でダイアログが表示されても勝手にアップデートできない事情がある
- ・長期間(半年以上)未使用で放置したDAブラックホールを起動した(待機系・予備系)
- これらの理由でアップデートが行われなかった場合、古いバージョンのDAブラックホールを使用し続けてしまうことになります。
- 一度この状態になると、ソフトウェア自体では回復方法がありません。
- IEに依存した古いバージョンのまま、IEが使用できなくなれば、ソフトウェアがインターネットに接続できないためです。
- DAブラックホールを[コントロールパネル]→[プログラムと機能]→[プログラムのアンインストールまたは変更] でアンインストールしてください。
- ダウンロードサイトから最新のインストーラーをダウンロードしてインストールをやり直し、最新版にアップデートしてください。
- DAブラックホールはインターネットに接続していることが動作前提です。ソフトウェアの自動更新を有効にし、アップデートの指示が表示された場合は適切に操作してください。
- 管理者権限を持たずにアップデートが進められないときは、かならずPCの管理者にしらせてください。
- 使用していないDAブラックホールはアンインストールを行ってください。
- 新規インストールの際は、常に当社から最新のインストーラーをダウンロードして使用し、古いインストーラーやCDのインストーラーを使ってはいけません。
- 予備系・待機系は、定期的に起動点検を行い、最新状態を保ってください。予備系・待機系のエンジンにライセンス認証は行わないでください。
- DAブラックホール1.7はサポートを終了していますが、延命施策によりDAブラックホール1.8と共通する部分を増やしています。最新バージョンにアップデートしていれば今回示した障害を回避することができます。※1
- 対応方法ならびに予防方法は1.8と同じです。
これからも当社は、IEサポート終了の影響について情報収集と情報提供を行ってまいります。
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文書番号:90220602 ソフトウェアを最新に保ってください
[注]
※1 ライセンス認証を保持できない問題は回避できませんが、今回示した「突然にライセンス認証ができなくなり停止する」という現象は防げ、一定の猶予を得ることができます。
文書番号:90220619