DA BlackHole・HELP

解析
回線情報・コンディションをしらべる

 

DAブラックホールにおいて、単発解析は 基本操作です。
深く調べようとすれば一定の知識が必要ですが、かんたんな解析であれば どなたでも可能です


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WACOMこの機能について

「解析」は、DAブラックホールにおける、基本機能です。
電話番号を入力し、解析ボタンを押せば、その番号に基づく回線情報・コンディションを自宅にいながらにして調べることができます。

WACOM起動・実行手順

1.DAブラックホールを起動する

DAブラックホールを起動します。

2.解析する

調査したい電話番号を入力します。

POINT

電話番号は、かならずしもハイフン(-)で区切る必要はありません。

「解析」ボタンを押します。

解析中
は、ボタン表示が変更されます。
解析には 通常1〜3秒 程度要しますが、長いときは30秒以上かかることもあります。

途中で中断する場合は、「解析中断」を押してください。

解析が終了すると「解析結果表示グリッド」に結果を表示します。

 


WACOM解析結果の見方 

解析結果は、「解析結果表示グリッド」に表示されます。

これらの見方は「各表示について」で述べます。

 


解析オプション
(上級者・技術者向け)


WACOMソナーモード

「ソナーモード」は、解析時に使用する呼設定の形式を指定します。
通常は ノーマルモードを用います。

※TAの種類・メーカーによって特性が異なりますので、専門的な知識と共に使い分ける必要があります
ノーマルモード
1Bの非制限デジタル方式で接続動作を試みます。
通常はこのモードを用います。

2Bモード
128Kの非制限デジタル方式で接続動作を試みます。
呼設定上のプロトコルは ノーマルモードとまったく変わりません。同期後の接続シーケンスで さらに1Bの接続が試みられます。
これによって相手方TAが128Kを受けられる状態であるか、識別できることがあります。

PIAFS-PHSモード
ノーマルモードにおいて、低位レイヤ整合を行わず、「伝達能力」の中に 同期・32K を加えて接続が試みられます。
相手方が 完全なデータ通信機器であるか(通話能力の有無)を識別できることがあります。 

出力パケット例:
1 00000100 伝達能力 
 
〜中略〜
-01----- レイヤ1識別 : 
---00001 レイヤ1プロトコル :V.110 
6 1------- 拡張 :最後 
-0------ 同期/非同期 :同期 
--0----- インバンド交渉 :不可 
---01100 ユーザ速度 :32kbit/s 


Dチャネルモード
「ユーザー間情報通知」(低位レイヤのユーザ・ユーザ)による接続動作を試みます。
相手方TAの特性を確認するときに用いますが、課金される機会の多い ISDN番号帯で用いることもあります。
 低位レイヤの「ノーマル+ユーザー特有」が付加されての発信になるため、たとえ相手が存在しても 通常は 0.4円課金となるからです。

出力パケット例:
1 01111100 低位レイヤ整合性 
 
〜中略〜
4 1------- 拡張 :最後 
-0000001 高位レイヤ特性識別 :電話 
1 01111110 ユーザ・ユーザ 
2 00000101 内容長 :5 
3 00000000 プロトコル識別子 :ユーザ特有 
4 00110000 ユーザ情報 :[30][32][20][31] 
5 00110010 
6 00100000 
7 00110001

定点モード
特定の番号に固定して調査し続けたり、あるいはTAの仕様により連続的な解析が許されていない場合に、TAに対して 定期的にリセット動作を行うモードです。
対応TA一覧で 指定されている場合は、
このモードを用いないと 連続的な解析(インクルード機能)が 使用できないことがあります。
(例: 4件目の解析以降に 決まって、網輻輳・自分のTADSU と表示されるなど

 TAのリセットにより 付随する現象はTAによって様々であるため、解析結果に微妙に影響を与えることがありますが、故障ではありません


WACOM発信名義(HLC設定)

高位レイヤ整合性を指定できます。
これを指定すると、相手方がISDN網だった場合は、着信の可・不可の 反応の違いをみることで、それにより相手方端末の属性を識別できることがあります。

 端末属性の詳しい情報は、NTT東日本・メッセージフォーマットと情報要素コーディングを参考にしてください。


WACOM回線状態変化 限定記録 

解析結果表示グリッドの、特定のフィールド(縦列)を指定して、その部分が前回の解析結果から変化した場合にのみ、解析結果を加える機能です。

主に ピンポイント解析・インクルード解析と併用します。

たとえば、「分析結果」に指定して ピンポイント解析を行えば
・ 回線の局側の切断時刻を知りたい
・ 電話センターの受付開始時刻を監視したい
・ 輻輳発生・その回復を記録したい
などにおいて記録検出ができます。


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