これを受け、弊社ではリダイヤラーについてはアナログ回線に回帰しましたが、ISDNの非制限デジタル発呼を用いた回線調査については、企業からの引き合いが根強く、法人向けには特注品として納入が続けられました。
そして1996年・企業用途に特化した「ブラックホール1996」(MS-DOS)の出荷をはじめ、翌年1997年にWindows版にリメイクされた「DAブラックホール」が一般(コンシューマー向け)にリリースされました。なおモバイル回線向けには 1998年に「DoCoMoパック」として、数量限定で出荷されたのが最初です。
リリース以来、15年以上にわたって細かくバージョンアップが続き、現在に至っています。
動作環境について
Q.
DAブラックホールは どんなパソコン(OS)で動作しますか?
A.
DAブラックホールは Windows10での動作確認を行っています。
PC全体の「熱対策」については、「ゆとりのあるセッティング」が必要です。
特にノートPCでは排熱処理を適切に行わないと、プロセッサや各主要パーツを破損するおそれがあります。
一般的には1時間程度 普通に利用される場合はまず問題ありませんが、負荷試験用に用いるなど数時間以上の連続運用が想定される場合は しっかり排熱対策がなされたデスクトップPCを使用されることをお勧めします。
また HDD等にのストレージデバイスに対するモニタリングソフトなどを導入し、ハードウェアのコンディションには万全の注意を払ってください。
Q.
ひとつのPCに、いくつインストールできますか?
A.
インストールできる数(クライアント数)に制限はありませんが、通常は「解析エンジン」を増やす思想で作られているため推奨はしていません。
通信機器を識別できる数に制限があり、ひとつのPCにつき16台(16回線)※が制御可能な上限です。
解析時は、ひとつの回線につき、ひとつの解析エンジンを使用するため(1回線1エンジン)、複数起動して運用する場合は動作させる数のライセンスが必要です。
(※理論値です。ハードウェアの性能・構成条件によっては、複数起動による運用が正常に行えない場合があります。)
Q.
仮想環境でも動作しますか?
A.
仮想環境がソフトウェアの動作環境を満たしていれば動作します。
ただし手動によるライセンス認証が行えないなど、一部機能に制約があります。
Q.
動作確認機器一覧に掲載されていないTA・PHSでも動作しますか?
A.
動作確認機器一覧に掲載されていないTA・PHS・携帯機器でも問題なく使用できる製品もありますが、ユーザーサポートを受けることができません。
なお、動作確認機器一覧に掲載されている通信機器であっても、契約形態・通信環境(ロケーション)によっては、その制約を受けるため意図した動作が行えないこともあります。
回線について
Q.
ISDN回線で使用できますか?
A.
使用できます。DAブラックホールは、NTT INS64回線を推奨回線としています。
同様にソフトバンクテレコム おとくラインISDN でも使用可能です。(その場合の回答生成交換機は主にソフトバンクテレコム提供・経由となります)
なおKDDI メタルプラスBRIは、起動・接続とも可能ですが、解析結果が交換機により大きく制限されるため非推奨です。
Q.
PHS回線で使用できますか?
A.
使用できます。
ただし回答生成源が固定されていることや、電波を使った解析という点で、ISDN回線と比較すると得られる情報が少なくなります。
使用可能な電話・PCカードが限定されておりますので、動作確認機器一覧でお確かめください。
Q.
ISDN公衆電話で使用できますか?
A.
使用できます。
ただし、解析毎に残りの硬貨やテレホンカードが戻ってしまう公衆電話の場合、連続解析には不向きです。
Q.
フレッツISDNでも使用できますか?
A.
使用できます。
フレッツISDNであっても、特別な契約でない限り 通常のISDN回線とかわりないからです。
ただ、ご使用になるTAが「インターネット接続中」の場合は、DAブラックホールがそれを認識して解析動作を停止します。
これを防ぐには、もう1台・TAを増設し、「インターネット」および「解析」に使用するTAを それぞれ別々にすることで解決することができます。
(※フレッツISDNがマルチリンク接続していないことが条件です)
Q.
アナログ回線で使用できますか?
A.
ソフトウェアの起動はできますが、交換機からの応答は表示しません。
よって、モデムでの使用はおすすめしません。
DAブラックホールを、あえてモデムに接続して、アナログリダイヤラーとして使用されている方も一部いらっしゃるようですが、DAブラックホールは回線アナライザー(回線分析ソフトウェア)であり、弊社はリダイヤラーとしてのDAブラックホールの使用は認めていません。
お持ちのTA・PHSについての対応表は、動作確認機器一覧に、掲載されています。
機械的な相互干渉がなければ、ケーブルモデムとの併用やLAN・ADSLとの併用も可能です。
Q.
光電話回線・ADSL回線・ケーブルモデム(CATV)で使用できますか?
A.
ソフトウェアの起動はできますが、交換機からの応答は表示しません。
デジタル電話回線(ISDNやPHS、対応した携帯電話)でなければ、回線から交換機情報が取得できないためです。
ライセンスについて
Q.
注文方法・決済・ライセンス概要について詳しくおしえてください
A.
こちらに掲載しております。